毎日の生活の中で、私たちは無意識のうちにたくさんの「クセ」を持って生活して います。立ち方、座り方、歩き方。どれも「当たり前」として何も意識せずに繰り返されている動作です。でも、その“当たり前”の姿勢が、実はあなたの体に大きな影響を与えていることをご存知でしょうか?
■ 姿勢は「今のあなた」を映し出す鏡

鏡の前に立ったとき、肩の高さが左右で違っていたり、骨盤が片方に傾いていたり しませんか?
それは「骨格のゆがみ」が生じているサインです。骨格は、筋肉によって支えられ ています。つまり、筋肉のアンバランスが姿勢の崩れを引き起こし、それが長く続 くことで痛みや不調が現れるのです。
エゴスキューメソッドでは、正しい姿勢の定義として、正面では左右の「肩関節・ 股関節・ひざ関節・足関節が水平で垂直に並ぶ」こと、側面では「耳の穴・肩・股 関節・くるぶしが一直線に並ぶ」ことを理想としています。
このラインが崩れてしまうと、重力の影響が均等に伝わらず、一部の関節や筋肉に 過剰な負担がかかることになります。
たとえば、
- 長年の肩こりは、骨盤のゆがみが原因かもしれません。
- 慢性的な腰痛は、脚の筋力バランスの崩れが背景にあるかもしれません。
多くの場合、私たちが「問題」と思っている場所は、あくまでも“結果”であっ て、真の“原因”は別の場所に隠れているのです。
■ 姿勢を整えると、体も心も整う

姿勢の改善は、単に「見た目を良くすること」ではありません。 姿勢が整うことで、こんな変化が訪れます
- 呼吸が深くなり、酸素がしっかり取り込めるようになる
- 内臓が正しい位置に戻り、消化や代謝がスムーズになる
- 頭がスッキリし、集中力が上がる
- 気分が明るくなり、前向きになる
- 疲れにくくなり、体力が戻ってくる
実際に、エゴスキューのレッスンを受けた方からも「姿勢が変わったら気持ちが前 向きになった」「疲れにくくなった」「何十年も悩んでいた痛みが軽くなった」と いう声がたくさん届いています。
体が整うと心も整い、自然と“笑顔”が増えていくのです。
■ 姿勢の乱れは、誰にでも起こりうる

私たちは生まれたとき、誰もが素晴らしい姿勢を持っていました。
赤ちゃんの動きや姿勢はとても機能的で、無駄がありません。
ところが、大人になるにつれて日常のクセや環境の影響(長時間のデスクワーク、 スマホの使用、運動不足など)によって、姿勢は徐々に乱れていきます。
赤ちゃんの動きや姿勢はとても機能的で、無駄がありません。
ところが、大人になるにつれて日常のクセや環境の影響(長時間のデスクワーク、 スマホの使用、運動不足など)によって、姿勢は徐々に乱れていきます。
特に、現代人に多いのは次のような姿勢の崩れです
- 頭が前に出ている(猫背・巻き肩で、首こり・肩こり・背中のハリ、肩甲骨の機能低下など)
- 左右の筋肉がアンバランス(骨盤のねじれや高低差、膝や股関節の痛みなど)
- 骨盤の前傾または後傾(反り腰・背骨S字カーブの乱れ・股関節の機能低下など)
こうした姿勢が習慣化すると、筋肉が「その姿勢が正しい」と記憶してしまいま す。つまり、自分では「まっすぐ立っているつもり」でも、実際には大きくゆがん でいるのです。
■ 姿勢を整える「はじめの一歩」

私たちの体には本来、正しい姿勢を保つための“プログラム”が備わっています。
ただ、それが“眠っている状態”になっているだけ。エゴスキューのエクササイズ (Eサイズ)によって、そのスイッチを入れることができるのです。
ただ、それが“眠っている状態”になっているだけ。エゴスキューのエクササイズ (Eサイズ)によって、そのスイッチを入れることができるのです。
最初におすすめなのが、「スタティック・バック」というエクササイズ。イスに両 脚をのせて寝るだけで、骨盤の位置が整い、背骨のS字カーブが回復しやすくなります。
たった5〜15分、寝ながらリラックスするだけのシンプルなEサイズです。
たった5〜15分、寝ながらリラックスするだけのシンプルなEサイズです。
■ 姿勢は“人生”を変える力を持っている

エゴスキューの考え方に触れたとき、私自身も「姿勢を変えるだけで、人生が変わ るなんて…本当?」と半信半疑でした。けれど、実際に自分の体で変化を感じ、痛 みが消えて、できなかったことができるようになったとき、「これは本物だ」と確 信しました。
「もう年だから」と諦める必要はありません。
「昔は元気だったのに」と過去を悔やむ必要もありません。
「昔は元気だったのに」と過去を悔やむ必要もありません。
今からでも、体は変えられます
姿勢を整えることは、自分自身を大切にすること。
そしてその選択が、未来の健康と笑顔をつくる第一歩となります。
姿勢を整えることは、自分自身を大切にすること。
そしてその選択が、未来の健康と笑顔をつくる第一歩となります。
次回【コラム2】は
「痛みの本当の原因は“そこ”じゃない」をお届けします。